この記事は石造物の記録シリーズその5です。
ここでは石造物の記録法の一つである「ひかり拓本」と従来から取り組んできたフォトグラメトリの技法を比較しています。
なお、これ以前には…
行政文書と石造物の関連性を考察した、生存報告「石工・狛犬・文書」(石造物の記録シリーズその1)
石造物をつくる石工へのアプローチを考察した、石工は…どう切る?(石造物の記録シリーズその2)
石造物をフォトグラメトリで記録し公開した、フォトグラメトリで3Dスキャン(石造物の記録シリーズその3)
石造物のフォトグラメトリに関する書籍を紹介した、石造物のフォトグラメトリ(石造物の記録シリーズその4)
があります。よろしかったらそちらもご覧下さい。

石碑の碑文を可視化するのは、中々難しいです。
古くからの技術に拓本がありますが、それに模したイメージを作成できるものに「ひかり拓本」があります。
「ひかり拓本」はスマホのアプリ。
Android版、iOS版、両方リリースされています。
使い方としては、対象となる石造物を(1)正面から撮影、その後、(2)陰影に変化を付けた写真を複数枚撮影し、(3)その写真を合成することで拓本に近いイメージが作成できます。
冒頭に載っけたのが、フォトグラメトリによる3Dデータから作った画像とひかり拓本のセットです。
ひかり拓本の素データは、3Dデータの光源をいじくり陰影の異なる画像を複数枚用意しました。
ひかり拓本は今回が初めて。
どういう画像を用意すればいいのかまだコツが掴めていませんが、それなりに文字が読み取れるものができたことに驚き。
今後、身につけておきたいスキルだなと思った次第です。
ブログの表示が重くなると思いますが、元のサイズの画像も参考までに掲載しておきます。
…3Dデータの可読性が際立っていますが、石の質で画像から文字が読みにくい場合には、ひかり拓本の出番がありそうです。


(参考)石造物の記録シリーズ一覧
1.生存報告「石工・狛犬・文書」
2.石工は…どう切る?
3.フォトグラメトリで3Dスキャン
4.石造物のフォトグラメトリ
5.フォトグラメトリと「ひかり拓本」
6.石造物の碑文可視化・MSII-FIltering



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