石造物の碑文可視化・MSII-FIltering(石造物の記録シリーズその6)

この記事は石造物の記録シリーズその6です。
ここでは、その5で紹介した「ひかり拓本」とフォトグラメトリをしたうえでMSII-FIltering処理をした画像の比較をしています。

これ以前の記事には…

行政文書と石造物の関連性を考察した、生存報告「石工・狛犬・文書」(石造物の記録シリーズその1)
石造物をつくる石工へのアプローチを考察した、石工は…どう切る?(石造物の記録シリーズその2)
石造物をフォトグラメトリで記録し公開した、フォトグラメトリで3Dスキャン(石造物の記録シリーズその3)
石造物のフォトグラメトリに関する書籍を紹介した、石造物のフォトグラメトリ(石造物の記録シリーズその4)
石造物の記録法の一つである「ひかり拓本」と従来から取り組んできたフォトグラメトリの技法を比較した、フォトグラメトリと「ひかり拓本」(石造物の記録シリーズその5)

があります。
よろしかったらそちらも併せてご覧下さい。

今、お仕事で石造物調査をすることになりつつあります。
石造物の碑文を判読する方法は拓本がメジャー。
ただ、技術を要します。

今度行う石造物調査は対象地域が広いため、可能なら大勢で実施する必要があります。
現在、その方法を模索しています。

今回は2つの方法を比較。
1)〔左〕ひかり拓本
以前も紹介しましたが、石造物に光をあて出来る影を基に拓本風の画像を仕上げるスマホのアプリです。
これは光を異なる6方向からあてて撮った画像から作成した画像になります。
作成時間は5分ほど。

2)〔右〕フォトグラメトリ+MSII-FIltering処理
フォトグラメトリは以前紹介済み。できた3DデータをGiga MeshというソフトでMSII-FIlteringという処理を施したもの。
これは作成時間1時間ほど。

ひかり拓本のタイムパフォーマンスがいいことは分かります。
ただ、見やすさはフォトグラメトリ+MSII-FIltering処理をしたものかなという印象。

二つを比較して今考えているのは、これを上手く使い分ける必要がある、ということ。
その使い分けの分け方がまだ試行が足りず見出せていません。

とりあえず、今はこんなことをしています、という生存報告を兼ねての投稿でした。

因みに2)の方法の詳細は、これも以前取り上げた


「石造物の考古学とフォトグラメトリ」で取り上げられている手法です。

追記
因みに加工無しの写真はこちら。

写真としてはピントが合っていないので可視度の比較には使えませんが、こんな雰囲気のものを可視化しようとしています。

(参考)石造物の記録シリーズ一覧

1.生存報告「石工・狛犬・文書」
2.石工は…どう切る?
3.フォトグラメトリで3Dスキャン
4.石造物のフォトグラメトリ
5.フォトグラメトリと「ひかり拓本」
6.石造物の碑文可視化・MSII-FIltering

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